かずしの植木鉢

理系の大学院生・かずしのブログです。思ったこと感じたことを素直に書いていきます。

2日でiPhoneとお金がなくなる ~スペイン旅行記~

 9月10日から22日までいばやの坂爪圭吾さんとスペインに行ってきた。

きっかけは、わたしからスペインに行きませんか?と坂爪さんに声をかけたことから始まる。

 坂爪さんを誘った理由としては、彼が暇だったから。彼が私の予定に合わせてくれるため、誘いやすかったからだ。

私たちは9/10の10:00に成田空港で待ち合わせをし、モスクワ経由でスペインのバルセロナに11日の16:00ごろ到着した。

9/10~9/12: 2日で不安に落とされる

 2日で不安になってしまった。その原因が3つある。

  • 地下鉄でiPhoneを盗まれる
  • 予約した高速鉄道のチケットが発券できず、+50ユーロ(約7000円)を支払う
  • 間違えて次の日のホテルを予約してしまい、泊ることになったホテルが90ユーロと予想外の出費

 トラブルと自分のミスが続いた。iPhoneを盗まれても、ホテルにPCはあったし連絡はとれる。予想外の出費は痛いけれども、マドリードでサッカーを観れるからこれもしょうがない出費だ。と2つめまでは耐えられていたと思う。しかし、マドリードに着き、やっとホテルを見つけ、これで今日の宿は大丈夫、と思った矢先に

「明日の予約だよ」と言われたのは、辛かった。この時、うわー、日本に帰りてーっと思った。明らかに自分のミスだったから、坂爪さんに迷惑をかけて申し訳ない、なんて自分はダメなんだ...とかいろいろなことが頭を駆け巡っていた。

 結果的に、その日はホテルが見つかり、サッカーをみることができた。前半は、なんて退屈な試合なんだ...こんなのをみるために日本から来たのか...と思ったが、後半ネイマールとメッシのゴールを目にすることができた。いいものを見た気がする。少し立ち直れた気がした。

 

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コーナーキック。ボールをもつ緑のスパイクがネイマール、その右がメッシ)

 

9/13 morning: 不安が不安を呼ぶ。そんな中、奇跡が舞い込む

 ネイマールとメッシのゴールはみれて目的は達成できたものの、新たな不安の中にいた。お金がないである。3日目にして、あと9日間をしのぐ宿代くらいしかなかった。予想外の出費と、もともとの滞在資金が少なかったためだ。私は口にはださなかったが、本当にこれからあと9日間どうしよう...と一人で絶望していた。坂爪さんもお金はなかったたが、しかし彼は何度もお金がない、という状況になったことがあったため私よりも平然としていた。(気がする)わたしは、海外でお金がない=たぶん野垂れ死ぬ と考えてしまって、これまで味わったことのない恐怖の中にいた。

 私たちは、朝ご飯をカフェで食べながら、(心の中ではまたお金がなくなった...と思いながら)午後の美術館無料開放まで時間をつぶしていた。

 私がぼーっと、まじで野宿かー、とか駅なら大丈夫かなーと考えていたころ一通のメールが坂爪さんに届く。

いま、スペインのマヨルカ島にわたしの妹がいます。一ヵ月くらい生活していて、スペイン語も話せないので彼女がストレスを抱えていないか不安です。もしよかったら、航空券はわたしが負担するので妹に会いに行ってくれませんか。

 というものだった。私たちは、どこへ行く予定もなく、お金もなかったので次はマヨルカ島に行くことに決まった。

 このメールが届いた時、わたしは人生わりとなんとかなるもんなんだ、と悟った。そして、坂爪さんの言う、奇跡は余白に舞い込むは本当だった...とわかった。

9/13 afternon~9/14 mornig: 静かな場所、2つの美術館とレティロ公園

 その日の午後、私たちは集合場所を決め、個人で美術館を巡った。まず、最初に向かったのは、ソフィア王妃芸術センターである。ここでは、ピカソ、ダリ、ミロの作品が所蔵されている。

 わたしは、絶望から希望の波にさらわれていたので心を落ち着ける場所を求めていた。心を落ち着けるのに美術館は、よい場所だと思う。美術館自体は、静寂に包まれているけど、さまざまな絵画はエネルギーに満ちている。たまに自分が共鳴する作品があるから面白い。ピカソゲルニカは圧倒的パワーを感じたけど、それよりもわたしはその近くにあった「泣く人」の3作品の1枚がよかった。撮影禁止の絵だったのでおもわずスケッチ。

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次に向かったのは、プラド美術館。ここは、世界三大美術館のの一つと言われている。しかし、宗教画ばっかりでわたしにはよくわからなかった。あまりにも絵が多すぎて絵に酔ってしまった。省略。

 

 翌日の9/14日、わたしは起きて坂爪さんからの書置きがあることに気づく。その内容は、やることがあるからちょっと出ます。11時に集合しよう、というものだった。

 わたしは、身支度を整え散歩がてらレティロ公園に向かった。レティロ公園は、プラド美術館から徒歩5分ほどの距離にある。朝は、ランニングや犬と散歩している人がいた。

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この日は空が澄み渡って、何色もの青に染まっていた。

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 数分歩いて、カフェでエスプレッソとマフィンを頼んだ。そして、大好きなMr.childrenの曲を数曲聞いて、ぼーっとしていた。

 今思えば、この時もとに戻ったのだと思う。たぶん人は、素敵な、そして静かな場所にいて、好きな音楽を聴いたりすれば、落ち着くんだと思う。

 このあと、坂爪さんと合流し私たちはマヨルカ島へ向かった。

 

 

 

 

 

 マヨルカ島でもいろいなことがありました。続きます。